着物の思い出

私の祖父は戦争当時、満鉄の事務員をするため家族で満州に行っていました。
その後日本に引き揚げてくるときに、荷物は最小限にし、一番小さかった子供を一張羅のとても立派な帯でおんぶして長いこと歩いて帰って来たそうです。

その帯を日本に着いてから仕立て直し、代々七五三のときに使うようになりました。孫の私のところにも回ってきて、そのきれいな金糸の刺繍の帯を使わせてもらいました。
今でも大事にとってあります。

また知り合いに、とても美人で目鼻立ちがはっきりした人がいます。その人が、よくある表彰式の花を着物を着て持っていく人に選ばれました。
着物は自分で用意するようにとのことで、晴れ着の振袖を着て当日を迎えました。しかし、その振袖は冬用で、表彰式が行われたのは夏でした。
知り合いは汗をいっぱいかき、着物にしみができてしまったそうです。よくテレビでみる華やかな表彰式ですが、裏にはいろいろな苦労があるんだなーと思いました。

あと着物というと、友達同士、着物を着て集まりましょうというのがありますね。あれはおもしろいですね。みんな親から譲り受けた着物や、自分に作ってもらったものなど、意外といくつか持っていますが、なかなか着る機会がないと思います。大勢だと気兼ねなく着れる感じで、楽しいですね。